涼宮ハルヒ

私の感じた時系列シャッフルの意義

マーラーの8番はやっぱり山本さんの選曲なんでしょうね。 ということで、天の邪鬼な私は、『涼宮ハルヒの憂鬱』最終回についてこれ以上触れることなく、一連の監督発言によってケリがついたと世間的に思われているにも関わらず、本作における時系列シャッフ…

地味に補足

http://d.hatena.ne.jp/negirin/20060621#1150901295 negirinさんが指摘されている、「ライブアライブ」冒頭に映るタイムテーブルが山本さん関連フィルムで埋まっている件について。 このうちの「この世に忘れられて」は、「枯山水」では06/06/18に追加更新…

『涼宮ハルヒの憂鬱』

#12第12話 「ライブアライブ」 もう、今回は山本さんの脚本だけで、充分おなかがいっぱいです(笑)。 小泉の語る「演奏と声のズレ」などといった、ハルヒの内面に関係のない部分については削除されており、脚本における原作からの変更もありました。 この…

「オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式」

http://www.7andy.jp/books/detail?accd=R0198991 こんなん出てました。(情報元:カトゆー家断絶) 普段こういう本なんぞ見向きもしないんですが、スタッフインタビューというのが気になります。 「御記帳」で山本寛氏が演出について別の場でしっかりお話さ…

『涼宮ハルヒの憂鬱』

#13第11話 「射手座の日」 一番最初に目に付くのは長門の眼が優しいこと(笑)。Aパートで長門が最初に映る椅子に座って読書をしているカットからして眼が柔和。 微妙な脚本だなーと思って見てたんですが、賀東招二氏でした(笑)。絵コンテ演出が武本康弘…

無題

『チラシの裏(2周目)』さん http://samayou.exblog.jp/2402298 当方の記事(「ハルヒ的手法の一般化とカネに纏わる話」(5月31日付))をリンクしていただいてまして、その感想(リンク先の最下の記事)についてちょっと触れたいと思います。 裏取引が云…

『涼宮ハルヒの憂鬱』

#4第十話 「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅳ」 今回はデジタルエフェクトが大量でした。ド派手な戦闘シーンは勿論、再構成される教室とか、背景の廊下とかもCGで動かしてました。 京アニデジタル室の方々、お疲れ様です。 演出的には、ちょっとレイアウトやカット割り…

5月30日の感想の追記

http://d.hatena.ne.jp/Youth-K/20060530故意に勘違いを誘発する書き方をした文章ですので一応補足しますが、状況を鑑みれば続編はきっとありますよ。DVDが全然売れなかった、とかいうどんでん返しがなければ(笑)。 私が言いたかったのは、続編があったと…

#14第九話感想サイト巡回メモ

私は巨匠ジャン・ルノワール監督以上に他人の意見に左右されるのでネットで無作為に感想サイトを閲覧することはないんですが、#14だけは気になって色々見て回ってみました。 案の定、ものすごく影響を受けました(笑)。ということで影響を受けたブログを…

ハルヒ的手法の一般化とカネに纏わる話

http://d.hatena.ne.jp/sirouto2/20060523/p3http://d.hatena.ne.jp/sirouto2/20060529/p2上記2記事、興味深く読ませていただきました。 ははあ、祭り型コンテンツですか。言い得て妙です。 後者の記事にあった今回のブレイクでハルヒ的手法が一般化するか…

『涼宮ハルヒの憂鬱』

#14のラストシーンであるアッカンベーの真意 昨日、この話数の鍵は映像における過剰と省略にあるような気がすると書きました。ではその根拠を以下に書き記していきたいと思います。 「過剰」についてですが、同じ構図からのショットの反復がまず目に付き…

『涼宮ハルヒの憂鬱』

#14第九話 「サムデイ イン ザ レイン」 このレイアウトとカット割の感覚は山本寛さんのコンテっぽいなあという感じがしました。 部室の対角線上に置かれた固定カメラによる俯瞰の執拗さはちょっと普通じゃなかったです。 それと今回のワンカットの異様な長…

『涼宮ハルヒの憂鬱』

#10第八話 「孤島症候群(後編)」 今度はコナンでした。 キョン妹の参加意義も明らかに。 荒谷朋恵さんって演出もされるんですね。 台風の雨の描写は『AIR』第8話での雨のエフェクトと似てる感じがしました。ま、撮影技術なんてトーシロには分かりゃしな…

『涼宮ハルヒの憂鬱』

#8第七話 「ミステリックサイン」 序盤のキョンのモノローグで七夕発言連発。伏線の張り方が今までより雑な気が。 ちょっと杉田智和さんの演技が過剰だった感も。 それと一番気になったのは、コンピ研部長の部屋の前での俯瞰のカット。キョンの等身がちょっ…

『涼宮ハルヒの憂鬱』

#9第六話 「孤島症候群(前編)」 ワインはないだろうと思ってたけどキョン妹が合宿に参加する必然性はよく分からないですね。 ま、原作との相違点を列挙したりとか、次回が「ミステリックサイン」である意味は何かとか、そういうことは別に自分がやらなく…

『涼宮ハルヒ』と「藤岡ハルヒ」

今日一日中近所の図書館でアニメージュを読み倒していたんですが(←暗いなあ(笑))、4月29日に記したようにどうして自分が『涼宮ハルヒの憂鬱』よりも『桜蘭高校ホスト部』の方にアニメとしての魅力を感じるかについてのヒントを発見したので備忘録として…

『涼宮ハルヒの憂鬱』

#3第五話 「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅲ」 すごいですね、やっぱり。う〜ん、すごい。 感嘆ばっかりしててもしょうがないので、何に感嘆しているか肝胆を砕いて簡単に説明すると(←洒落じゃないよ(ぇー)、多分私は山本寛氏に感嘆してるんだと思います、確証はない…

『涼宮ハルヒの動揺』

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『涼宮ハルヒの暴走』

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『涼宮ハルヒの憂鬱』

昨日の『涼宮ハルヒの消失』感想追記 相対と絶対といういつもの文脈で書いてましたが、私の思っていたことを端的に表現している文章を発見。つまりは、『涼宮ハルヒの憂鬱』という作品は、虚無性の肯定ではなく、むしろ、虚無性というものがあり得ることを認…

『涼宮ハルヒの憂鬱』

昨日の「原作を読んでない人置いてけぼりなんじゃないか」という論調に反対する理由の補足 私はストーリー構成を入れ子状にしているのは、原作未読者をおいてけぼりにするためではなく、制作側の意図を成就するための必然であると考えてます。 考えられる意…

『涼宮ハルヒの消失』

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『涼宮ハルヒの憂鬱』

#7第四話 「涼宮ハルヒの退屈」 第4話と言うべきか第4回目の放送と言うべきか。どっちでもいいですかそうですか。 何か、「原作を読んでない人置いてけぼりなんじゃないか」という論調がありますが、私個人的にはそうは思いませんね。 原作を読んでる人は原…

『涼宮ハルヒの退屈』

涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)作者: 谷川流,いとうのいぢ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/12/01メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 88回この商品を含むブログ (618件) を見る読了。 短編集ですので一作品ごとにコメント。基本的にネタバレ…

『涼宮ハルヒの溜息』

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『涼宮ハルヒの憂鬱』

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)作者: 谷川流,いとうのいぢ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/06/01メディア: 文庫購入: 20人 クリック: 1,535回この商品を含むブログ (1472件) を見る読了。 や、ライノベ読むの7年ぶりくらいですよ(笑)。 普…

『涼宮ハルヒの憂鬱』

#2第三話 「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅱ」 演出的なテンションは前回より控え目。 でもキョンが長門有希に呼び出され、家に連れ込まれる一連のシーンは非常に見事でした。先にキョンが自転車で急ぐシーンを入れて、その後に部屋でしおりを見つけるシーンをカットバッ…

『涼宮ハルヒの憂鬱』

#1第二話 「涼宮ハルヒの憂鬱I」 原作未読。 見てみました。問題の第1話は見てないんですけど。 何が面白いんだかよくわからないですけど面白かったです(←なんだそれ 作中でのハルヒの「萌え」という発言がTurn-onと訳されていて物凄いウケたんですが(←…