『スクールランブル二学期』に対する個人的不満

今月号もアニメ様の「この人に話を聞きたい」休載ですかorz
これ載ってないとアニメージュなんか100円くらいの価値しかねーよ
ということで腹いせに2005年7月号での高松信司監督登場回の「この人に話を聞きたい」を読んで、『スクラン2学期』を何故自分が面白くないと感じるのかということを理解したような気がするのでメモ。
高松監督は『ガンダムX』でのメタガンダムに代表されるように、ネタ自体をメタ化する手法をよく用いる印象がありますが、そういうことはアマ時代の8ミリ実写の時からやっていて、技法自体をネタにする作品が多かったとのこと。ま、そういうことをする動機は、権威主義に対する反発のようなものなんでしょうけども。
それはともかく、『スクラン』無印では原作に忠実でありつつも、テクニカルな面でのはっちゃけがありましたが、それはそういう制作現場のやりたい放題を、前出の理由で監督自身が好み、寛容できる環境があったからでしょう。一方の『二学期』では「物語」を追う分には大差ないと思うんですが、「画面」を見る楽しみが些か減ったという印象は否めないんですよね、個人的には。
次に、「漫画原作の『スクラン』のあっちゃこっちゃに行っちゃう話の構造を、三十分に纏めたり内容を整えたりしないで、そのままやることにした」(大意)という高松監督の発言を受けて。
スクラン二学期』を見ていて、私が感じるテンポの違和感は多分ここにあるんだろうなあと。時間を使ってたっぷり見せるべきだと思うところをざっくり省略してしまったり、ショートの一本をだらっと1パートまるまる使って作ってしまったりと、割と原作の構造やテンポを無視しているような感じを受けるんですよね。つまり、情報量の緩急をあまり感じられないのですよ。
最初はシナリオのテンポのせいかと思っていたんですが、個別の話数におけるテンポの問題ではなくて、全体のテンポというか流れが単一的でさらっと流れすぎている印象を受けます。
要するに、『二学期』になって魅力が薄れているなあと感じるのは、第一にテクニカルなはっちゃけた面白さが減じていること、第二に原作とのテンポの違いの二点にあるのだろうと。
ま、それって監督が代わったからでしょ、という単純な結論に着地。


「原作自体がつまらなくなっているからではないか」というもっとも根源的な問いには気付かない方向で(笑)。