『よみがえる空 -RESCUE WINGS-』

第2話 「困難な仕事」
いいわやっぱこの作品。人物描写がすごくいい。本郷の妻が不謹慎だと断りながらも本郷が家にいてくれてよかったと言いつつも出動の際は夫を気丈に送り出そうとしてるのに娘がゴネるという家族の描写とか車の中での夫婦のやりとりとかすごいリアル。良かれと思って助けた猫のせいで犬を思い出して探しに行ってしまって行方不明になった女の子(とその親)に責任感じて突っ走る内田君もいい。作品協力も多いのでミリタリー面だけではなく、細かい人間のやりとりにリアリティがある。
この作品はエンターテイメントではなくて人命救助を主眼とした人間ドラマだからリアリティを重視してる。だから冗長でいいんですよ冗長で。エンターテイメント的な嘘臭さを排除したらそりゃ冗長にもなるだろうさ。エンタメ性がないと見ててつまらないと感じる人もいるかもしれないけどこの作品の方向性としてはこれでいいんだと思う。
1話のタルさもそれが結果として2話での内田と本郷の対立軸を効果的に成立させてるからあれはあれでよかったと思う。もっともタルくて見切っちゃう人もいるだろうから、視聴者を引き付けなければならないという導入としての役割は果たせてないと思うけど。でもこういう作品はアリだと思うし、個人的には好感を持ちます。TVアニメーションの多様性の保全のためにも人気出て欲しいなあ無理だと思うけど。
影山ヒロノブの歌うED「エンブレム 〜名も無き英雄達へ〜」がエモい(笑)。