2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『クレヨンしんちゃん』

TV版傑作選⑥「母ちゃんと格闘だゾ」 最近、アニメといえばシンエイ動画作品ばっかりだらだらと見てます(感想はなんとなく公開してないけど)。 『あたしンち』レトロスペクティヴ(主に山本さん演出回)は粗方完了したので、今後は『クレしん』レトロスペク…

ちなみに

私は誠実に作品と向き合うことしか出来ないはずだったので、前エントリは全文カット致しましたので悪しからず。 無かったことにするためというより、相応しくなかったと思い直したので。

『ゲッタウェイ』(1973)

初ペキンパー。 冒頭の鋭利なカッティングの膨大な積み重ねには度肝を抜かれた。 彼の映画は暴力的だと称されているらしいが(よく知らんけど)、内容が暴力的というよりもむしろこのつなぎの暴力性の方が、遥かに「ペキンパー」なのだろうと思った(1本しか…

『二十歳の恋』(「アントワーヌとコレット」)(1962)

トリュフォーの描く恋は、いつも女ではなく映画に向けられているようにも見える。 女が映画であって、女を追うアントワーヌ・ドワネル(=トリュフォー)は女に逃げられるのと同時に、映画に逃げられる。女の数だけ映画があって、ドワネルは映画(女)を他の…

『あこがれ』(1957)

恥ずかしくなるくらいトリュフォー。さすが。 トリュフォーの眼差しが何に向いているのかが、たった17分の短編の中で如実に顕れる。 自転車をフォローで映し続けるキャメラの軽快さに、これからおとずれる躍動の息吹を感じる一方で、正面ショットによる古典…

『西遊記』(1960)

やはり目立つのは手塚治虫のアイディア。 女(ホントは悟空)の気を引こうと一張羅を着替えまくる八戒や京劇みたいな動きをする金角銀角、小竜の角がアンテナになって電話をしたり、ラストで牛魔王が闘牛になるシーンなど、突飛で面白い。 様々な場面で出て…

『少年猿飛佐助』(1959)

王道の冒険活劇。しかしベタであるが故に実に力強い。 更に、個性の際だったキャラクターたちが生き生きと躍動する。コミカルな動物たちの動きや、おけいちゃんに手玉に取られるばったの三次とおけらの金太のコンビのとぼけた描写もおかしい。主役級のキャラ…

『白蛇伝』(1958)

『白蛇伝』はやはり「つまらない」。 のんべんだらりと進行する予定調和的なメロドラマと分かりやすすぎる作劇上の起承転結は、今日的な「ドラマ」に狎れさせられている我々にとって退屈に感じる。古典を題材にしているというハンデを負っているとはいえ、画…