2006-11-17から1日間の記事一覧

ちなみに

私は誠実に作品と向き合うことしか出来ないはずだったので、前エントリは全文カット致しましたので悪しからず。 無かったことにするためというより、相応しくなかったと思い直したので。

『ゲッタウェイ』(1973)

初ペキンパー。 冒頭の鋭利なカッティングの膨大な積み重ねには度肝を抜かれた。 彼の映画は暴力的だと称されているらしいが(よく知らんけど)、内容が暴力的というよりもむしろこのつなぎの暴力性の方が、遥かに「ペキンパー」なのだろうと思った(1本しか…

『二十歳の恋』(「アントワーヌとコレット」)(1962)

トリュフォーの描く恋は、いつも女ではなく映画に向けられているようにも見える。 女が映画であって、女を追うアントワーヌ・ドワネル(=トリュフォー)は女に逃げられるのと同時に、映画に逃げられる。女の数だけ映画があって、ドワネルは映画(女)を他の…

『あこがれ』(1957)

恥ずかしくなるくらいトリュフォー。さすが。 トリュフォーの眼差しが何に向いているのかが、たった17分の短編の中で如実に顕れる。 自転車をフォローで映し続けるキャメラの軽快さに、これからおとずれる躍動の息吹を感じる一方で、正面ショットによる古典…