『あこがれ』(1957)

恥ずかしくなるくらいトリュフォー。さすが。
トリュフォーの眼差しが何に向いているのかが、たった17分の短編の中で如実に顕れる。
自転車をフォローで映し続けるキャメラの軽快さに、これからおとずれる躍動の息吹を感じる一方で、正面ショットによる古典的なモンタージュなども混じっていて、いい。しかもジェラールを撮る気が微塵も感じられないのがいい(笑)。
何より自転車で駆けるベルナデッド・ラフォンの美しさ!! あの美脚に子供たち(とトリュフォー)がまいってしまうのも無理はない(ぇー
ジェラールがベルナデッドを走って追いかけるシークエンスでイマジナリーライン越えがあったのは意図的?