2006-11-07から1日間の記事一覧

『西遊記』(1960)

やはり目立つのは手塚治虫のアイディア。 女(ホントは悟空)の気を引こうと一張羅を着替えまくる八戒や京劇みたいな動きをする金角銀角、小竜の角がアンテナになって電話をしたり、ラストで牛魔王が闘牛になるシーンなど、突飛で面白い。 様々な場面で出て…

『少年猿飛佐助』(1959)

王道の冒険活劇。しかしベタであるが故に実に力強い。 更に、個性の際だったキャラクターたちが生き生きと躍動する。コミカルな動物たちの動きや、おけいちゃんに手玉に取られるばったの三次とおけらの金太のコンビのとぼけた描写もおかしい。主役級のキャラ…

『白蛇伝』(1958)

『白蛇伝』はやはり「つまらない」。 のんべんだらりと進行する予定調和的なメロドラマと分かりやすすぎる作劇上の起承転結は、今日的な「ドラマ」に狎れさせられている我々にとって退屈に感じる。古典を題材にしているというハンデを負っているとはいえ、画…