『涼宮ハルヒの憂鬱』

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

読了。
や、ライノベ読むの7年ぶりくらいですよ(笑)。
普通に面白かったです。著者の筆力の賜物かと。
ただ自分の頭が固いせいなんですが、このファンタジー設定というか、キャラクターの文句が気に入らないんですよね(笑)。
時間はデジタル的な時間平面であって連続性がないとか、今という現実は脆弱な論拠によって成立しているといったような、ポストモダン的な世界観というか設定は、理解はできますが個人的に好きではないです。
ま、そういう連続性を否定しようとして超自然的な現象を追い求めながらも、結局日常に回帰するのでいいんですけど(笑)。
ちょっと続刊も読んでみようかという気になりました。


あ、あとアニメの脚本は原作に忠実でありつつも微妙に変化させてましたね。
例えば、原作ではパソコン強奪にキョンは写真を撮るという行為によって関わってましたけど、アニメでは完全なる傍観者。
キョンのキャラとしては後者の方がより自然だと思うので、アニメ制作スタッフの仕事の丁寧さと熱意が伺えますね。

『スクールランブル二学期』

第3話 「美獣VS美獣 軍神VS武神 先生VS生徒」
花井と播磨の喧嘩もようやく終わり。
ただ、ちょっと気になるのはアニメでは戦術とか戦略とかをきちんと詳らかにせずにおっぱじめてしまったこと。
というのもこのサバゲーは、文化祭で何をやるのかという名目の元に二人の私闘を演劇軍と喫茶店軍(とその他)に分かれて、大真面目なスケールとディテールでやるところにギャグのミソがあるわけです。
なのでサバゲー自体をもっと丹念に描くべきだったと思います。壮大にド派手に皆を巻き込んで、どんちゃんやらかした割にはただ単に「播磨は八雲のことが好きなわけではない」ということに花井が気づくだけというしょーもない話な訳ですから。