『かみちゅ！』

かみちゅ! 1 [DVD]

第２回 「神様お願い」
１話を見たときは正直訳わかんなくて良好な作画を楽しむより他に楽しみ方が分からなかったんですが、２話を見てようやくこの作品の楽しみ方がわかった。
何の説明もなくゆりえが神様になっちゃうこととか、町の風景の中に神様がいっぱい描写されていることとか、そういうことに違和感を抱かないクラスメートや街の人とか、非日常についての説明がないので、面食らっていたのですが、この話はそういう非日常と日常の境目が無い世界を描いているから、説明する必然性自体が無いんだね。
むしろ説明自体が野暮だから、敢えてそれを忌避して描写だけで暗黙のうちに視聴者を納得させてしまおうと。
ま、納得させられるだけの巧みな演出力があってのことなんですが、事も無げにやってのけるんですからさすが。
そして日常と非日常のごっちゃになった不思議な世界を、舛成孝二という秀逸な日常描写で魅せる監督が描くところにミソがあるんでしょう。
そう思ってみれば全然訳わからないこともなく、よく作りこまれた非常に良質な作品です。
弛緩しきった日常描写が嫌いじゃなければ十二分に楽しめます（←楽しんでます）。
『ああっゆりえさまっ お披露目フェスティバル』て（笑）。

追記：各所で『千と千尋〜』との類似性を指摘されてますが見たこと無いので分かりません。
誇らしげに言うことではないんじゃないかと（←じゃあ見ろよ）。