『魔法少女リリカルなのはA's』

#13 「スタンバイ・レディ」
途中から止まってたんですが一気に視聴。
やっぱりこの作品は終始波長が合わないまま。
ただ、集中せずに適当に流し見してたのに話の筋は容易に理解できたのでやたらと専門用語が出てくる割にはわかりやすいストーリーだったのではないかと。


総括をすると、無印は面白く感じて、今作とは波長が合わないと感じるのは、結局キャラクターに感情移入できているか否かに尽きていると思うんですよ。
両者ともに似たような展開をして似たような結末で終わるわけですが、無印ではフェイトの内面への言及がなされていたのに対して、A'sではいまいち焦点がボケてしまっていた感じを受けてしまう。A'sでは、ヴォルケンリッター視点としては#8で自分の存在がはやてを苦しめているというような言及があってあのあたりでは個人的に盛り上がっていったんです。でも、その後ヒロインのひとりであるはずのはやてやリインフォースあたりの精神の葛藤とか覚悟みたいなものがあまり描かれていないままクライマックスへ突入する展開に、なんだかなあという気分になっちゃったんですよね。そういうものを描いていないと突拍子もなく展開していっているという印象になってしまう。
ぜい肉を削ぎ落としすぎて、緩衝がなく、唐突な展開の連続になってしまっているのは無印も同じなんですが、そういう内面への言及の有無が私にとっては大きな差になってしまっているようで。


贔屓目かもしれないですけど、やっぱり演出の差もあるんじゃないかと思うんですよね。同じワンクールでも、こでらコンテの有無が出来不出来を分けてしまったなと言うのは言い過ぎですか(笑)。