『桜蘭高校ホスト部』

Youth-K2006-04-29


第4話 「女子マネージャー襲来」
れんげは思い込みの激しい自意識過剰なオタク。
結論として、れんげは萌えキャラという自分の理想を他人に押し付ける一方的な関係ではなく、自己と他者の融和的関係を、他人を知ろうとすることによって構築するべきだとハルヒに諭されます。
その結果、れんげにキャラが弱いと言われていたホスト部の面々は、逆説的に押し付けられた記号的な固定観念による性格付けを否定されることになります。つまり俗にいう「キャラ」という単純な一面性もしくは二面性を否定しています。シナリオの構造が性格付けに貢献するというすごいストーリー。
原作未読なのでどこまで忠実なのか判断しかねますが、けっこう直接的なヲタへのメッセージ性を感じます。ハルヒの「枠で人を測ってたら、ほんとに大切なものが、何も見えなくなるよ」というセリフが象徴的だと思います。
構図的にありえない窓枠から見える飛行機が飛び立つシーンが印象的でした。