『涼宮ハルヒの動揺』
- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/03/31
- メディア: 文庫
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「ライブアライブ」
ハルヒの内面的変化にフォーカスした話。自己満足のための行動が、他人に感謝されたことに面映そうにするハルヒが可愛い(←バカ)。モラトリアム的なメランコリーを感じたのは、ハルヒが「いま自分は何かをやってるって感じがした」なんて柄にもない殊勝なセリフを吐いてたからでしょう。
「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」
え〜っと、自分はアニメの1話目を見てないのでなんとも。ただ、キョンのモノローグは映像的な面白さを伝える手段としてはいまいちかなと思います。キョンの主観的視点の面白さはツッコミにあるので、読んでても絵が浮かんでこないっていうか。上手く説明できないんですけど。
「ヒトメボレLOVER」
キョンの周りは過去も現在もDQN人間ばっかりだという話(←ちげーよ)。そして谷川先生がアメフト好きっていうことが判明しました。関西学院大学出身らしいですし。自分も結構アメフト見るんですが、普通登場キャラをTEにはしないでしょ。QBかWRだもんね、花形は。谷川先生の天邪鬼っぷりが覗えます(笑)。
「猫はどこに行った?」
P206の、「別におかしくはないが、どこか妙だ」いうところで、トリックを見破ってしまいました。ですのでミステリーとして楽しむことが出来なかったです。伏線をバラしすぎですよぉ。いい人なんでしょうね谷川先生は(笑)。
「朝比奈みくるの憂鬱」
今の今までず〜っとほっとかれてたみくるの内面にフォーカスした話。別に蔑ろにしてたわけじゃないと思いますが、ハルヒと同じくみくるは自分の立場がよく分かってないみたいですから、内面を書こうとしたら一本独立してお話を書く必要があるんでしょうね。