『カレイドスター』

第11話 「アンナの すごくない お父さん」
ごめんなさい。今更ながらハマってます。おかげで現行のTVアニメをここんとこ全然見てません(笑)。
今のところ第16話までしか見てないんですけどね。それに今借りているレンタルビデオ屋に全話分置いていないので、いつ全話分補完できるか分かりませんけど(←買えよ
普通にエンターテイメントとして見ても、佐藤順一監督のアニメ業界に対するメタ的な叱咤激励として見ても、「まじで すごい 面白い」。
ストーリー的には傍流ですけど、今まで見た中で一番グッと来たのは第11話。すごくシナリオが練り込んであって脚本的な巧さがすごく光っていた回でした。
寄る辺を失って三流のシニシズムに陥っているジャックと逆に夢を追いつづけている娘のアンナの対比やコメディシアターでの二人の掛け合いのセリフは特に秀逸に感じました。その掛け合いはジャックの虚実をシニカルに語り、客を苛立たせていただけのステージは笑いに包まれる。しかしジャックの過去がどんどん明らかになるに連れて、アンナはシニカルさを失い語気を強める。
そしてジャックは逃避的な態度を捨て、自らの「真実」を語る。「俺が笑わせたいのは、俺がもう一度笑わせたいのは・・・」
ジャックが失っていたものは、コメディの本質である相手を楽しませるということ。ジャックにとって、その「相手」の根源はアンナであった。
佐藤順一監督にとって、TVアニメの本質もエンターテイメントとして「視聴者」を楽しませることであり、その「視聴者」の根源は子供であるという穿った見方もまた可能ですが。


まあそれはともかく『カレイドスター』については、現在視聴したまででちょっと一家言あるのですが、一通り視聴した上でまとめたいと思います。
脚本は平見瞠氏。


追記:なんかね、『練馬大根ブラザーズ』3週連続で録画に失敗しちゃってね、どうでもよくなってきちゃった(ぉ