『アニマル横町』

第23話 「どき☆どき ミニミニ大冒険の巻」 / 「どき☆どき アニ横新聞の巻」
遅ればせながら(笑)。
Aパートは定番の不思議の国のアリス。えっと、特に語ることは無いです(ぉ
一方のBパートは「常識」の通じないアニ横トリオを新聞記者に仕立て上げてのジャーナリズム批判でした。
初っ端から「無かったら作れよ、面白そうな事件」というケンタのセリフに表れているように、でっち上げ記事を掲載しようとするアニ横トリオ。
取材をしてから書けというあみの指摘に、取材と称して字義通りの密着取材&突撃取材を敢行してあみへの嫌がらせをするイヨ、ケンタ。あみの宝箱は開けると歳をとる玉手箱だった、というような事件のでっち上げ取材を行うアニ横トリオに、あみ(=常識人)は「取材は真実を記事にするためのもの」であると諭し、イヨは「真実を突き止めよう」と決意する。
そしてイッサはインタビューという「形式」として常識的な取材を敢行するが、貝殻の思い出を語るあみを尻目に、イッサは貝殻の思い出話をスルーして砂の城を作った昔のあみが本物の城を作っていた大工だったのだと勘違いして感心する。
一貫して主張されていることは「真実」は記者の主観による見込みに依存するということ。


ところでこの話、ラストが変更されてるような気がしてなりません。というのも、ヤマナミさん(副編集長)は今回の記事はアニ横新聞の締め切りが過ぎてしまったと言っているのに、最新号に今回の取材記事が載っています。こんな単純な破綻を脚本家が見逃せにする訳がない。
園田英樹氏はもっとジャーナリズムに対する痛烈な結末を書いていたのではないかと、私は見込みで書いてしまいます(笑)。