『涼宮ハルヒの憂鬱』

#14第九話 「サムデイ イン ザ レイン
このレイアウトとカット割の感覚は山本寛さんのコンテっぽいなあという感じがしました。
部室の対角線上に置かれた固定カメラによる俯瞰の執拗さはちょっと普通じゃなかったです。
それと今回のワンカットの異様な長回しは北之原孝将さんの演出っぽいなあという感じでした。
本を読んでいる長門一人部室に残して何かの音声だけが延々流れるシーンは実に3分20秒近い長回しでした。あそこのパロディは半分くらいしかわかりませんでしたが。
両者の演出上の特徴がよく表れていたと思います。
それと、この回のレイアウトは極度にアップショットを避けていた印象があります。恐らく、意図的です。
この話数は、日常を丹念に描いているという意味以外に、物語として付加されるに足る必然性を持っているようには、一見すると思えない。
しかし、他に何らかの意図的な目的が隠されているような気がしてなりません。そのヒントはストーリーではなく、映像の過剰と省略の中に隠されているような気がします。


第9話はもう一回見直してから、改めて講釈を垂れる予定。