『踊る大捜査線THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003)

序盤の眠たいカッティングとよくわからないカメラワークには辟易しましたが、見せ場のシーンの割り方や緊迫感の演出はさすが。盛り上がる盛り上がる。
キャメラをあれだけぶん回してこれだけ軽快なリズムを生み出すなんてことは実写ならではであって、アニメでは出来ないでしょうね(笑)。というか本広マジックか。
しかしどうしてもメインキャラが撃たれるとスローモーションにしなければならない縛りがあるらしい(笑)。スローは必然性もないし劇的さも全然演出できてないと思うんですけどね。あそこはスローの力じゃなくて、繋ぎの魔力と劇伴の効果で盛り上がっているような気がしてならないんですが。
あと、構造主義的といわれようとも、室井が本部室に駆け出す脚ショットは最高。第1作での犯人宅前廊下スローモーションショットとの間−テクスト性ですか。あの時点で事件は解決です(笑)。
終わってみると、もたもたした前半はクライマックスの疾走感を強調するための布石だったのではないかとさえ単純に思わせるほど、後半は爽快でした。といっても前半があまりにバタバタしすぎてたために、DVD2,3回止めちゃいましたが(苦笑)。