『となりのトトロ』(1988)

サツキとメイが、走る、走る、走る!
真面目に観るのは子供の時以来だが、この二人、こんなに走ってたっけ?
容姿や外見ではなく、走ること、大声で叫ぶことという行為そのものが、「子供」という純粋性を表象することをこれでもかと見せつける本作。
『トトロ』を面白がって観る「オトナ」には、童心に返ることも、童心を生むことも許されない。ただ、自分が「走り」「大声を出す」ということを忘れた「オトナ」であるという事実だけが、フィルムを通じて厳然と突きつけられる。
『トトロ』は「アニメはアニメである」という同語反復的な断定に対して、ひとつの具体的な回答を示しているのかもしれない(ホントか?)。
さあ、「アニメ」など捨てて、街を出て野を駆け回ろうじゃないか!!(←冗談)

ついでに

ジブリ」じゃないけど。