『3-4x10月』(1990)

やっぱ望遠FIX止め画の連鎖による省略がないと北野映画観た気にならないな。
快作。
たった一年で驚くほど画が変化してる。スナック内でくるくる回る広角の長回しなど、演出が完全に「映画」。
前作みたいなTVドラマ臭が完全に抜けていて、しがらみから解放された活力ある映像が連鎖する。
後の『キッズ・リターン』に通じる説話論的な円環性も発揮され、「映画」としては本作こそ北野武の処女作なのではないかというくらい瑞々しさに満ちている。
あとこれだけは言っておかねば。
石田ゆり子カワユス。