『らき☆すた』監督交代


ん〜、このタイミングですか。この後の本作への関わりが一気に希薄になりそうだなあ。げんなり。


ところで、山本ファンを自認しておきながら本作についてこれ以上黙殺し続けるのは理に反すると思うのでちょっとだけ。
のっけから結論を言うと、私にとって『らき☆すた』は面白いんだが楽しめない作品である。これはアニメが始まる前から分かってた。原作をちらと読んだだけだけど、どうにもソリが合わなかった。
ここでいう「面白さ」というものは、作り手が視聴者に向けて設置した様々な仕掛けや工夫などといった、客観的に判別や解釈が可能な演出上の装置が優れているか否かを意味すると定義する。
一方、ここでいう「楽しさ」というものは、個人的な好悪や作品への愛、リスペクトといった、主観的な感情に左右されるものと定義する。


らき☆すた』は間違いなく面白い。ただ、放送前の予想通りやはり楽しめない。


私は「見たいTVアニメがない」と某所で発言し、そう思っていたのだけれど、ふと「TVアニメが見たくない」のではないかと思いついてぎょっとした。「面白さ」はおろか「楽しさ」もない作品が多すぎる(あくまでも主観です)。
そしてめちゃくちゃ面白いはずの『らき☆すた』を楽しめないのは、「快楽装置としてのアニメーション」に対する興味が減退していることに起因する(ここをずっと更新してなかった理由でもある)。


公式の朴訥な「まだその域に達していない」という文面をどう解釈すべきなのかわからないけど、個人的にはそういうことなのかなあと思った。
外衆なので勘繰りたくなる(オフレコにしておくけど色々とめちゃくちゃ勘繰った(笑))けど、体調面で降板とかではなさそうなのでそこだけ勝手に一安心。
作り手の苦悩について無責任なことは言いたくないので月並みな結論ですけど、いちファンとしてはご本人が楽しめる作品を作ってもらいたいなあと。そういうのって何故か伝わる気がするので(理屈じゃない)。