『あたしンち』

第25回 「ベア研の文化祭(前編)(後編)」 見ながらいつの間にか寝入ってしまった(笑)同巻収録の他話数と違って、まったく予断を許さないスリリングさ。 レイアウト、光源、アングル、カットのテンポや音楽の使い方など、あまりにも他の話数と違うので、…

祝 山本寛初監督記念!

嘘です。完全に後付け。そもそも、遅すぎ。

アニメスタイルイベントに行ってきた

原恵一氏のお話を聞くために新宿へ。 ということで夜の部はスルー(アニメ様ゴメンナサイ)。 通路席で仏頂面していたのが私ですがどうでもいいですかそうですか。 年代的に『エスパー魔美』はリアルタイムで視聴しておらず、再放送か何かでかすかに見た記憶…

『あさっての方向。』

第1話 「願い石」 <ゼロから始められると思ったから> とにかく冒頭から移動をし続ける被写体。 電車、自転車、歩くこと、走ること、逃げること。冒頭から強調され続けた移動というメッセージがラストシーンの雲の移動、からだと椒子の「移動」に還元され…

『ネギま!?』

原作未読の上、前作未視聴。予備知識ゼロで視聴。 これは要するに『ネギま』版『ぱにぽに』なんでしょ? どっちも見てないから知らんけど。 数えてないけど多分やたらとカット数が多い。ぽんぽん繋いで性急なテンポを生み出してます。 それと同ポの繰り返し…

いきなりいろいろと録り逃しまくってる私。 別にいいけど。

アニメ版『アニマル横町』始末

『アニ横』が最終回だという喜ばしい事実(←失言)を仄聞したので、久々に真面目に見てみた。横谷脚本で無難な出来でしたが、やっぱというか当然というか、乗り切れず。 第1,2クールは時々面白いなあと思って真面目に見ていたのですが、第3,4クールは…

10月期視聴メモ

ざっと見て、気になったタイトルをピックアップ。 ちなみに原作のある作品は全て未読です。敬称略。 『ヤマトナデシコ七変化』 10月3日(火) 25:30 テレビ東京 ワタナベシンイチ監督による別フレ原作の耽美系? とりあえず見る。 『RED GARDEN』 10月3日(火) …

『一寸法師 ちび助物語』(1935)

物理法則を無視した独特な動きの浮遊感と言葉のリズムの心地よさに酔う。 無声映画に活弁は無用だ!、などといつもなら傲慢に言ってのけてしまうところだが、音節のリズムが手伝ってか活弁に付きまとう画面のリズムと齟齬する音声のあべこべさは感じない。 …

毎週楽しみに見ていた『風人物語』が終わり、7月からの『ケモノヅメ』も見られず、また当然の如く10月からの『Kanon』も見ることが叶わないTVアニメ難民(って何か妙な語感!)たる私が昔のアニメばかりを観るのは決して後ろ向きな理由によるわけではなくて…

『TAKESHIS'』(2005)

こういう映画をグダグダ解釈するのは面倒なので一点だけ。 本作は、北野映画を殺す北野映画である。偏執狂的なファンの女が着ている服の赤・・・・・・『Dolls』踊る女形やタップダンスのリズム・・・・・・『座頭市』京野ことみの新体操を映す遠景ショット…

『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』

あっという間に全話見た。 これを傑作といわずに何と言おう。 徹底して吐かれ続ける嘘が、虚構の中のドラマが、「人間」を彩る。 本作のキャラクター達は、徹底して「嘘」を吐き続けた。アルの数々の所行、バーニィの見栄、クリスがバーニィとアルに語った連…

『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』

第1話 「戦場までは何マイル?」 Aパートが眠たすぎる。DVDをその辺にうっちゃってとっとと寝てしまおうかと思った(笑)。 しかしアイキャッチのかっちょよさに瞠目した後、Bパート初っ端のアルと父のダイアローグのシークエンスでのカットのテンポと省略…

久々に普通にアニメ作品について触れてみる。

『座頭市』(2003)

な、納得いかねぇ……(笑)。 名だたる他の北野作品を差し置いて、何故にこの作品だけが突出して興行収入がいいんでしょうか? 「『座頭市』最高だったねー」とか宣う北野初心者には『ソナチネ』や『3-4x10月』も見なさいよ!! と言いたくなる。物語における…

『じゃりんこチエ』

先日、ごちゃごちゃのVHSを整理していたら『じゃりんこチエ』が出てきて、何の気なしに眺めていたらあまりにも面白いのでこれも何かの縁かと、だらだらと高畑レトロスペクティヴを敢行中。とはいえまだ最終話まで見てないし序盤の10話分くらいは欠落している…

『十二世紀のアニメーション』

十二世紀のアニメーション―国宝絵巻物に見る映画的・アニメ的なるもの作者: 高畑勲出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 1999/03/01メディア: 大型本購入: 5人 クリック: 41回この商品を含むブログ (15件) を見るそういえば本について感想を書くのは初めてです…

『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(1984)

何故今の今までこの映画を観てこなかったのかが悔やまれると同時に、「今」初めて観たことによる時空を超えた映画的体験の邂逅という僥倖に、私は立ち会った。 後悔も幸運も、実のところ根は同じで、映画的体験が時空を超えること。つまり、「時をかける」こ…

『タッチ』(2005)

<青春は原色だ!!> 初犬童一心。 とはいえ、プログラムピクチャー&金曜ロードショーなので、その枷は踏まえて観た。 しかし如何せん前半のリズムがガタガタ。長澤まさみの靴下シーンがアップで画面に映った瞬間、「ああもうこりゃダメだな」という寂寞感…

『ギブリーズ episode2』(2002)

なるほど。百瀬義行氏は高畑勲の衣鉢を継いだ存在なのだなあ。 ただ、志向するものは同じなのだが、違う頂を目指しているような気がしなくもない。勿論、思想的な相違ではなく。 まあ、それはともかく、作品の感想をば。といっても一点だけ。 それというのも…

ツンデレ覚え書き

唐突にツンデレについて語ってみる。 といっても、ツンデレという概念そのものや定義について語る気はないので悪しからず。ただの独り言です。 私は一般にツンデレと称されている人格的側面を嫌ってはいない。 だが、巷に溢れるツンデレキャラは総じて嫌いで…

『X 劇場版』(1996)

勿論、呪術的な陣などを用いているせいもあるだろうが、冒頭から徹底的に強調され続けるシンメトリー。 波紋、水晶、鳥居、五芒星、正四面体や円柱や球などといった結界の形、十字架など、例を挙げればキリがない。あの異様に目鼻立ちが強調された人物の顔も…

『デジモンアドベンチャー』におけるうんこの弛緩と意義

完全に遅刻してきた者としては、もう既に語り尽くされている本作に対して付け加えることなど最早何もないような気がしないでもないのだが、それでも尚、興奮させずにおかない本作の魅力に触れてしまった者としては視聴した「証」として何事かを述べたくなる…

『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』(2000)

やっと見た!! 細田デジモン第2弾。 全くもって、呆れますなコレは。この計算ずくの画面構成には、最早心地よささえ感じる。 多層的に織りなされるサスペンスやギャグ、友情や闘い、更にはメロドラマなども加えて、わずか40分足らずの中に全て凝縮してそ…

『デジモンアドベンチャー』(1999)

やっと見た!! 細田デジモン第1弾。 FIXはやっぱ画面が締まりますね。最近キャメラ振り回す映画ばっかり見ていたもんだから、T.UやT.Bさえ抑制している本作は改めて新鮮に映る。 とかいいつつもっかい見てからちゃんとした感想を書きます。

『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』(1993)

軽く度肝を抜かれました。これが岩井俊二か。 プールサイドで横になって片足だけプールに浸けている奥菜恵がエロすぎる。水面に反射する陽光と物憂げに横たわる奥菜恵の脚部が織りなすフェティシズムを超えた美しさが、文字通りの瑞々しさで迫る。胸元のアリ…

ぐはっ、シネマヴェーラで今日まで上映してた『くもとちゅうりっぷ』見に行こうと思ってたのに忘れたorz せめて明日の『桃太郎 海の神兵』だけは見に行かねば。 ということで忘れた原因たちを列挙。

『風の谷のナウシカ』(1984)

ただ、涙だけが零れる。 一般的に、愛では「地球」(=人間)を救えない。 しかし、ナウシカの愛は様々に蹂躙されながらも、風の谷を救い、その愛ゆえに命を救われる。 本作のシナリオは、人間同士の争い、力を求める業、人と自然の共生などといったものにつ…

『勝手にしやがれ』(1959)

ヌーヴェル・ヴァーグらしい軽快なキャメラの移動撮影による長回しとそれと比するかのように散見されるゴダール特有のジャンプカット、そして画面に映えるジーン・セバーグの瑞々しさとジャン=ポール・ベルモンド(=ゴダール)の絶望的な孤独!! 改めて思…

A Bout de Souffle

ここ数日間連日更新してきて、漠然と「ああ俺、今映画を「消費」している気がする」という思いが沸々と湧き上がってきていて、こりゃいかんなあという内省に近い不快感をもっていたもののどうこうすることができるわけでもないのだが、ただ昨晩は何ともなし…